この謎を解く鍵は『輻射熱(ふくしゃねつ)』にあると考えます。
輻射熱とは、熱線が放射熱とも言います。
真夏のアスファルトの路上は、気温以上の暑さを感じますよね?
これは、アスファルトが太陽で温められ、その暖められたアスファルトから放射される熱が人体に影響を与えるからです。
快適な室内空間は実際の気温よりも体感温度に左右されます。
そして、体感温度は、次の計算式で算定されます。
体感温度 = (室温+壁・天井の輻射熱)÷2
つまり、室温が30度の時、建物の温度が20度なら体感温度は25度ということになります。
今までご紹介したデータから、外断熱建築物は外気より暑くなることは滅多にありません。
したがって、実際の気温以上に心地良く感じるのです。
それではまた明日。
明日は、「外断熱工法のいろいろ」